先輩を訪ねて
Persons
現在はどのようなことをされていますでしょうか
サントリーで、中長期的な視点で、プロセス技術を開発しています。サステナブル、美味をキーワードに、よりよい商品をお客様にお届けできるよう、技術の探索から実装までの開発に取り組んでいます。
現在の活動(研究も含め)はどのようなきっかけで始められたのでしょうか
お酒好きなこと、学生実習の一環でサントリーの工場見学に行ったことなどから希望し、入社しました。
入社後、基礎研究所に配属され、その後も基礎研究部門で酵素や微生物の利用に関する研究に取り組んできました。
2020年から現部署です。
大阪大学理学研究科・理学部時代に、心がけていたこと・大切にしていたことは何ですか
授業や実習、研究に加え、部活(合気道)にも取り組みました。自分なりに真剣に取り組んでいましたが、今から思えば時間的な余裕はあったので、あれもこれもやっておけばよかったと思うこともあります。
大阪大学理学研究科・理学部時代に印象的なエピソードがあればお教えください
実習で八甲田山や白浜に行って、仲間とワイワイ過ごしたのは良い思い出です。教科書の写真で見ていたウニの発生に感動し、実際に自分の目で見ることの大切さを知りました。
4年生で松原央先生の研究室に入り、スタッフの方々や先輩から、研究に対する真摯な姿勢を学ばせていただきました。イキイキと語り、喧々諤々の議論をされる様子にはじめは圧倒されましたが、自分も早くあんなふうに語れるようになりたいと思いました。実験に関しても、当時助手だった高橋康弘先生にとても丁寧にご指導いただき、基礎をしっかり叩き込まれました。これが会社に入ってからの業務にとても役立ちました。
これからの大阪大学理学研究科・理学部について、提言等ありましたらお教えください
基礎研究を取り巻く環境は厳しいものがありますが、理学部なので真理を追究し、新しい発見でワクワクさせていただきたいと思います。
また、教育機関として魅力的な人材を多数輩出されることにも大いに期待しています。
今後やってみたいことはどのようなことでしょうか
会社の仕事を通じて世の中の皆様に喜んでいただけるものを生み出していきたいと思います。
仕事と子育ての両立はなかなか大変で、がむしゃらに走り続けてきましたが、子どもたちも大きくなりようやく時間的にも余裕がでてきました。引退後も長く真剣に取り組めることを模索中です。
理学友倶楽部の部員にメッセージをいただけますでしょうか
学生時代は、これぞと思うことに一生懸命で取り組んでください。
社会に出たら、様々なライフステージでワーク・ライフバランスに悩むこともあるかもしれませんが、「みんなちがって、みんないい」と思います。自分らしく、キャリアを切り拓いていってください。
最後にひとこと
大阪大学理学研究科・理学部のますますの発展と、そこに集い巣立ったすべての方々がご活躍されることを祈念します。