理学友倶楽部だより

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2017.06.27

新任の先生よりごあいさつ:数学専攻に着任された太田慎一先生

太田 慎一

Shin-ichi Ohta

大阪大学大学院理学研究科
数学専攻
2017年4月 着任

現在の研究の概要についてお教えください

専門は幾何学で、空間の曲がり方を様々な観点から研究しています。例えば平面と球面では三角形の内角の和が異なりますが、それは曲がり方の違いを表していると捉えられ、熱の伝わり方など様々な現象に影響を与えます。私が特に興味があるのは、扱いの難しい特異点(角や分岐)のある空間や角度の定義できない空間です。曲がり方の観点から見ることで、そのような空間を統一的に研究することができます。

この道を選んだ理由をお教えください

子供の頃から漠然と研究者になりたいと考えていました。始めはものを作ることに興味がありましたが、おそらく高校生の頃から数学の方が好きになり、大学で数学科に入りました。この段階では数学に強い拘りがあったわけではなく、受験に失敗したら違う道に進んでいたかもしれません。大学での勉強や研究が性に合っていたので、なんとか研究者になりたいと頑張って、どうにか今日までやってきた、というところです。

現在の研究でやりがいを感じるのはどんなときですか?
逆に難しさを感じるのはどんなときですか?

自分の研究が誰かに応用されたり、発展していったときにやりがいを感じます。助言を求められて、そこからうまく研究が広がっていったようなときも嬉しいです。研究が難しいのはいつものことですが、自由な時間が減ってきて、長い論文を腰を据えて読んだり周辺分野の勉強をするなどの時間を十分に取れないことが難点です。

大阪大学理学研究科に来られる前はどちらで研究されていましたか?
こちらに来られるまでの経緯などもお教えください

東北大学理学部、理学研究科で学び、京都大学理学研究科に職を得て研究を続けていました。その間にドイツのボンに複数回(最長は2年)滞在しています。大阪大学が教員としては2番目の職場です。

大阪大学理学研究科についての印象をお教えください

山の上で緑が多く、学業・研究に取り組むのに良い環境だと思います。京都大学より学食のバラエティが多く、まだ忙しくて回れていませんが、余裕ができたら色々行ってみたいです。

大阪大学理学研究科で実現したいこと、目標などあればお教えください

研究に関しては、異動を機に何か新しいことを始めたいと考えています。教育面でも、今までより学生の指導に当たる機会が増えると思うので、しっかり取り組んでいきたいです。

理学友倶楽部の部員に
メッセージをいただけますでしょうか

東北人らしいのか口下手であまり話さないので、ひょっとすると怖く見えるかもしれませんが、全くそんなことはありませんので気軽に声をかけてください。よろしくお願いします。

最後にひとこと

京都マラソンを走ったことがありますが、大阪マラソンはまだないので、いつか走ってみたいです。今は通勤の石橋からの登り下りで鍛えています。

大阪大学 大学院理学研究科 数学専攻 太田 慎一
→ホームページ

学歴

 

2003年

東北大学大学院理学研究科数学専攻博士課程修了


職歴

 

2003年

京都大学大学院理学研究科数学教室助手

2007年

同助教

2009年

同准教授

2017年より

現職