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メールマガジン Vol.15

(2019年2月28日配信)

【目次】
①第11回理学研究フォーラム/第10回研究交流セミナー(3/8開催)のご案内
②理学友倶楽部ホームページ「理学友倶楽部だより」に記事を追加しました
③理学友倶楽部ホームページ「理学部を語る」に記事を追加しました
④最近の研究トピックス(2018年12月~2019年2月 計6件)

①「第11回理学研究フォーラム/第10回研究交流セミナー」を下記のとおり開催します。
「大阪大学の理学研究科って、何を研究しているのだろう?」
そんな素朴な疑問は、年に一度のランチョン交流会で解消しましょう。
思いがけない研究のアイデアやコラボレーションが生まれるかもしれません。

今回は、2019年3月8日(金)に開催します。
ランチョン交流会を兼ねた各専攻・センターからのポスター発表会では、軽食をとりながらフリーディスカッションを行います。
また、講演会では、2名の講演者からそれぞれ、熱測定(構造熱科学)、最適輸送理論(数学)に関する話題を提供していただきます。

本企画は、企業-大学間および学内の交流を増やし、新しいアイデアとイノベーションを生み出すことを目指して開催しており、どなたでも参加できます。
是非ご参加ください。

ご参加にあたっては、下記リンクの登録フォームより参加登録をお願いします。
https://reg.sci.osaka-u.ac.jp/lm/index.php/399562?lang=ja
※イベント終了後は、URLは無効となります。
締切は3月6日(水)ですが、当日参加も歓迎いたします。
参加費は無料です。

※当日は、理学研究科大学院生による研究成果発表会「基礎科学研究者養成プロジェクトおよび大学院オナー特別コース履修生 研究成果発表会」も併せて開催いたします。

プログラム詳細:
「第11回 理学研究フォーラム/第10回 研究交流セミナー/基礎理学プロジェクト研究センター・先端強磁場科学研究センター 年次報告会」
日時:2019年3月8日(金)午前10時より
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール
ホームページ:https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/event/7150/
※3/8はJ棟付近に通行止め区間がありますのでご注意ください。詳しくはホームページをご確認ください。

10:00-10:05 開会挨拶 田島 節子(研究科長)
10:05-11:00 「熱測定で何がわかるか」 中野 元裕(構造熱科学研究センター)
11:00-11:55 「最適輸送理論の広がり-曲がり方、熱、画像解析まで-」 太田 慎一(数学専攻)
12:00-13:45 各専攻・センターのポスター発表/ランチョン交流会
(14:00-16:30 基礎科学研究者養成プロジェクト及び大学院オナー特別コース研究成果発表会(大学院生によるポスター発表))

講演要旨:
「熱測定で何がわかるか」
構造熱科学研究センター・中野 元裕
熱測定は系を選ばずエネルギー・エントロピーの情報を得られる手段です。例えば、熱容量カロリメトリーでは、昇温につれてエネルギー準位が順々に占有率を上げていく様子を観測することができ、分光法の一種として捉えることができます。分光法としてみたときに、選択律のはたらきを果たすのが系の「熱緩和時間」で、これが伸びると熱励起が「禁制」となり、系はエルゴード性の破れたガラス状態になります。単一分子磁石とよばれる分子性の磁性体を具体例にとって、これらの事情をご紹介します。さらに、このガラス状態は生物の細胞の休眠にも深く関わっており、生物個体の発熱の長時間モニターという手段が新しい現象を次々に明らかにしています。稲種子の発芽過程で起こる面白い熱現象を見てみましょう。

「最適輸送理論の広がり −曲がり方、熱、画像解析まで−」
数学専攻・太田 慎一
最適輸送とは、ある分布・配置を他方へ最小のコストで移す方法のことであり、18世紀のモンジュの論文に始まります。しばらく忘れられた後、1940年代にカントロヴィチがより扱いやすい定式化(A地点からどこに輸送するかを決めるのではなく、A地点からB地点に輸送する量を決める)を導入し、さらに20世紀末に熱方程式との関係が見出されて以降、爆発的に研究が進展しています。特に近年は、機械学習の流行と相まって、画像解析に関連した研究が活発です(2つの画像の間の輸送コストを、画像が似ているかを測る基準とする)。本講演では、最適輸送理論の広がり(の一部)を、様々な応用例を通して紹介します。

【問合せ先】
大阪大学大学院理学研究科企画推進本部
Email: ri-kikaku @ sci.osaka-u.ac.jp
TEL:06-6850-8158


②「理学友倶楽部だより」コーナーに記事を追加しました
理学友倶楽部ホームページ「理学友倶楽部だより」では、現役の教職員のインタビューなどを掲載しています。以下の記事を追加しました。

【新任の教員よりごあいさつ】
・松野 丈夫 教授(物理学専攻)インタビュー
・川畑 貴裕 教授(物理学専攻)インタビュー
・石原 直忠 教授(生物科学専攻)インタビュー

【事務職員よりごあいさつ】
・事務長、庶務係、企画推進事務室、企画推進本部、人事係、諸手当・共済等担当
・学務係、大学院係、国際交流センター、企画推進本部
・経理係、契約係、研究協力係

理学友倶楽部ホームページ「理学友倶楽部だより」はこちら
https://rigakuyu.sci.osaka-u.ac.jp/news/index.html


③「理学部を語る」コーナーに記事を追加しました
理学友倶楽部ホームページ「理学部を語る」は、大阪大学理学部・大学院理学研究科の創設や発展に寄与した人物や伝統ある研究の歴史など、後世に語り継ぐための特別コンテンツです。
以下の記事を追加しました。

「宇宙地球科学教室の創設」
山中 高光 先生(中国高圧科学技術研究中心 招聘研究員)

理学友倶楽部ホームページ「理学部を語る」はこちら
https://rigakuyu.sci.osaka-u.ac.jp/talkon/index.html


④最近の研究トピックス
2018年12月~2019年2月に理学研究科からプレスリリースを行った研究トピックスをご紹介します。

2018年12月
植物の気孔と道管の数を調節するペプチド分子を発見!-最適な水輸送機能を形作る仕組みの解明へ-
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7102/

2019年1月
根が適切な間隔で分岐する仕組みに働く植物ペプチドを発見
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7121/

世界初!ヘテロクロマチンによる染色体異常の抑制を発見~ゲノム編集を伴わない遺伝子治療につながる成果~
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7128/

世界初!昆虫の交尾行動の進化の謎を解明―昆虫の媒介する感染症対策技術に期待―
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7140/

時間分解静電気力顕微鏡により電荷の動きをナノ秒動画で撮影
―材料科学とデバイスに貢献する先端計測技術―
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7160/

2019年2月
超高速・超指向性・完全無散逸の3拍子がそろった理想スピン流の創発と制御~『弱い』トポロジカル絶縁体の世界初の実証に成功~
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/7167/

理学研究科HP研究トピックスページはこちら
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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発行:大阪大学理学友倶楽部
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